クレーンは、人力では運搬できないものを上下方向へ移動させたり、フォーク機能で格納したり、といった機能を持つ設備です。自動倉庫に導入されるクレーンは「スタッカークレーン」と呼ばれ、機種によっては手動で操作できるものや、全自動で動くものもあります。
重量によって特別教育や運転免許、所轄の労働基準監督署への届け出が必要になるため、導入前に詳しくチェックしておきましょう。
自動倉庫のクレーンは「スタッカークレーン」と呼ばれます。保管用のラックへ荷物を運搬したり、取り出したり、といった動作をする自動倉庫には欠かせない設備です。また、荷物の昇降・降下にくわえ、収納すべきラックへ搬出する機能があります。
スタッカークレーンは、労働安全衛生法に則った定期的な点検も義務付けられています。
スタッカークレーンは、吊り上げ荷重によって必要な要件が異なります。5トン未満の場合は特別教育が、5トンを超える場合は運転免許が必要になるので注意してください。
また、吊り上げ荷重が3トン以上の場合、スタッカークレーンの設置届の提出・検査証の交付も必要です。
さらに、クレーン等安全規則に基づき、設置したスタッカークレーンに変更、休止、使用再開や廃止を行った場合には届け出が必要です。設置を検討する際は、こうした所定の手続きも必ず確認しておきましょう。
スタッカークレーンは、搬送、ピッキング、出荷の効率化、自動化による省人化、運搬の機械化による品質・状態管理などのメリットが挙げられます。
実際に導入している倉庫の例として、紙類(製紙、パルプ、ダンボールなど)、鋼鉄金属(鉱物、貴金属、ワイヤーなど)、タイヤなどが挙げられます。
自動倉庫に導入されているクレーンには、人荷昇降式と荷昇降式の2種類があります。それぞれの違いを見ていきましょう。
人荷昇降式スタッカークレーンは、運搬する荷物に加え、操作を行う者も昇降するスタッカークレーンを指します。荷物を運ぶ荷台に加え、操作を行う者の操作室が設けられています。
人荷昇降式スタッカークレーンは、床上のレールを走行するタイプは床上型、収納するラック上部のレールを走行するのが懸垂型、ランウェイガータにトロリを設けて荷台が昇降するガイドフレームを搭載しているものを天井クレーン型と呼びます。
このように、スタッカークレーンのなかでも、よく見ていくと細かく細分化されています。
荷昇降式スタッカクレーンは、操作を行う者は昇降せず、荷物だけが昇降します。人荷昇降式スタッカクレーンとの違いとして、簡潔に「作業員が一緒に昇降するかどうか」と覚えるといいでしょう。
荷昇降式スタッカクレーンの種類も細分化されており、床上型、懸垂型、天井クレーン型があります。
製紙やダンボールなど、紙の状態への配慮が必要な倉庫では、荷台がゆっくり上下するスタッカークレーンが導入されています。
天井から釣り上げるクレーンの場合、梱包や中身への損傷が懸念されるため、スタッカークレーンによる運搬が望ましいといえるでしょう。
引用元:西部電機公式HP
https://www.seibudenki.co.jp/
引用元:ダイフク公式HP
https://www.daifuku.com/jp/
引用元:村田機械公式HP
https://www.muratec.jp/
※Googleで「自動倉庫」または「自動倉庫 メーカー」と検索した結果から、自動倉庫システムの提供事業を営んでいる42の会社を調査。導入実績の掲載が公式HPにある14社をピックアップ。その中から下記の条件で3社を選出。(調査日:2024年2月22日)
西部電機:調査した会社の中で特殊仕様に合わせたクレーン数が最多。目的に合わせて自由にカスタマイズ可能
ダイフク:物流配送の導入事例数が最も多く、マテリアルハンドリング業界で売上高世界1 位(2024年2月時点)
参照元:ダイフク公式HP(https://www.daifuku.com/jp/company/news/2023/0516_01/)
村田機械:調査した会社の中で半導体製造において唯一クリーンルームの製造から管理配送までワンストップで対応
※1 参照元:西部電機マテリアルハンドリングシステム