物流業界の作業の効率化や省人化に役立つ、マテハン機器「バケット自動倉庫」について調査しました。
倉庫の保管能力向上を目指している企業担当者は、ぜひ参考にしてください。
バケットに小物品を集約して保管し、それを直接入出庫できるシステムがバケット自動倉庫。
バケット自体が大がかりなものではないので、経済的に少ないスペースへの導入が可能です。
もちろん、保管場所が大きければ大きいほどより多く格納できるので、多彩な用途に活かせます。
バケット専用のスタッカークレーンもあるので、高速入出庫やスペースの効率化、レールの静音性能など、ニーズに合ったものを選ぶと、より業務の改善を狙えるでしょう。
また、視認性の良いコンピューター管理システムを採用しているバケット自動倉庫だと、経験が浅い人でも容易に扱えるのではないでしょうか。
バケット型の自動倉庫は文字通りバケット単位での収納を自動化できる倉庫システムです。細かな商品や種類の多い製品であってもバケットにまとめて管理できるため、取り扱い製品の種類や数を維持したまま収納効率を高められることがメリットです。
バケットは定型サイズで規格化されており、バケットに入れられる範囲のサイズや数量であれば品種を問いません。そのため、日用雑貨や工業用品から食品や医薬品といったものまで幅広く対応可能です。
バケット単位で収納されているため、細かくて数の多い製品であってもバケットを動かすことでスムーズな入出庫作業へつなげることができます。また、バケット自動倉庫にスタッカークレーンを併設することで、入出庫作業を自動化したり迅速化したりすることも可能です。
バケット自動倉庫システムでは保管されている製品の在庫やバケットの位置などがコンピュータで一元管理されており、必要な数量を常に把握することができます。またクレーンの移動速度などを調整して製品保護に努めることもできます。
一般的なバケット自動倉庫では、バケットを積み上げて収納するラック構造が採用されており、倉庫システムの高層化による立体保管を活用して、天井付近のデッドスペースも有効に利用できる点がメリットです。
なお、かつては背の高い倉庫を建てる場合、強度を確保するために構造体も大きなものになりがちでしたが、現代では素材の開発や設計レベルの向上によってスリムな構造体でありながら強度にも優れた自動倉庫が研究されています。
天井などのデッドスペースを活用できるとはいえ、バケット自動倉庫を導入するためにはメインの保管スペースとなる場所に加えて、ラックシステムのレールやスタッカークレーンなどを設置するためのスペースも必要です。
バケット自動倉庫のサイズは保管する製品やバケットの量に比例してしまうため、取り扱っている製品の数量や種類を考慮した上で、スペースに合わせた倉庫の設計やプランニングをしなければなりません。
自動倉庫システムはバケット型に限らず、様々な導入費用が発生します。製品を保管する倉庫本体や構造体はもちろんとして、自動管理のために必要なコンピュータやアプリケーション、ピッキング作業などを自動化するロボットやスタッカークレーンなどについてもそれぞれ導入費用を計算することが必要です。
管理システムについては自社の環境や業務フローに合わせてシステムを構築する費用なども発生するため、特に初めてバケット自動倉庫を導入する場合、全てを一からそろえられるようコストの試算を行っておきましょう。
自動倉庫システムは便利なシステムですが、適切な能力や効率を維持するためにはどうしても定期的な点検やメンテナンスを行って、常に自動倉庫の状態を良好に保たなければなりません。
メンテナンスを怠った場合、思いがけないトラブルや不具合によって自動倉庫システムの全体が停止してしまうこともあるでしょう。例えばスタッカークレーンが停止すれば、自動倉庫システムそのものを活用することが難しくなり、修理完了まで作業が完全に中断してしまう恐れもあります。
バケット保管用の構造体としての専用ラックやモノレールスタッカ、入出庫ステーションといったものがパッケージングされている立体保管システムを備えた自動倉庫です。稼働時の走行音を低減できるよう静音設計が工夫されており、省スペース化のニーズにも配慮したコンパクトな設計が行われました。
安全柵のような物理的保護に加えて、自動倉庫システムのコントローラによって離れた場所から操作するといった間接的な安全管理を行っていることも重要です。
IHI物流産業システムにはバケット自動倉庫に対応したケース自動倉庫「ロボスタック」のように、様々なパターンに合わせた自動倉庫システムを展開しています。物品の移動に際してクレーンの速度や加速・原則の勢いなどを調整して、揺れや衝撃に配慮することで保管品への影響やダメージを予防することが特徴です。また、レーザー距離計などを併用して、リアルタイムの距離計測を実行しながら位置関係などを把握して適切なポイント移動を行うことができます。
トーヨーカネツが取り扱うバケット自動倉庫は、小物や軽量物を保管する目的にマッチした自動倉庫システムです。天井付近まで自動倉庫を高層化できる立体保管システムが採用されており、デッドスペースを活用して小サイズ化を目指すこともできます。
管理システムによって在庫管理から入出庫作業までコンピュータが一元管理するため、ピッキング作業などに必要な人間の数を見直し、人材マネジメントの効率化で属人性の軽減に貢献できることもメリットです。
オカムラではコンテナ(バケット)単位で保管品を収納管理するバケット自動倉庫「バケットスタッカー」を取り扱っています。オカムラが自社で開発した速度コントロールシステムが採用されており、設置されているスタッカークレーンの移動速度は最大で毎分320mという高速化が実現されました。また、構造体が強化された高層ラックの設計や静音設計が工夫されており、現地で働く人のために作業環境の改善に役立つこともポイントです。
三進金属工業ではバケット自動倉庫について、クライアントのニーズや倉庫の設置環境などを考慮した「バケット保管用立体自動倉庫」を受注生産しています。ウレタン製の走行車輪とアルミレールを採用することでバケットを移動する際の走行音が抑えられており、さらにシリアル通信を活用したトロリー線を採用してメンテナンスの効率化やランニングコストの低減にも役立っています。
また、スタッカークレーンの加減速をコンピュータ管理する制振制御システムが導入されています。
住友重機械搬送システムでは小物などの保管に適したバケット自動倉庫を提供しており、幅広い業界や保管品の種類に合わせてカスタマイズしてもらえることも特徴です。
住友重機械搬送システムのバケット自動倉庫は、梱包済みの商品を入れたバケットをそのまま運搬し、効率的に収納することが可能です。デッドスペースを減らして収納量を増やすことで、収納密度が向上し、自動倉庫としてのコストパフォーマンスを高めていることもメリットです。
トヨタL&Fはトヨタグループの自動倉庫システムメーカーとして様々な自動倉庫を取り扱っており、バケット自動倉庫システムとしてはユニット式バケット用自動倉庫「ラック・ソーターB」などが展開されています。
構造体の強度を高めつつ全体の軽量化が進められており、サイズ面でもコンパクト設計になっているため収納スペースを減少させることが可能です。
自動管理用の在庫管理システムが標準搭載されており、作業効率が向上されています。
三菱ロジスネクストは1937年に設立されて以来、三菱グループのロジスティクスを支えられるよう様々な自動倉庫システムが展開されてきました。一般的な雑貨品や日用品などに対応したバケット自動倉庫だけでなく、冷凍食品や冷蔵食品、医薬品、さらに取り扱いに問題があれば深刻な事故につながりかねない危険物などに対応したバケット自動倉庫を確立することも可能です。
自動倉庫の高層化やスタッカークレーンの多様化などによって倉庫の自由度も高められました。
参照元:村田機械(https://www.muratec.jp/logistics/case/manufacturing/car2.html)
参照元:村田機械(https://www.muratec.jp/logistics/case/deliver/book.html)
参照元:村田機械(https://www.muratec.jp/logistics/case/distributor/homecenter.html)
参照元:村田機械(https://www.muratec.jp/logistics/case/distributor/food.html)
参照元:村田機械(https://www.muratec.jp/logistics/case/other/hospital.html)
引用元:西部電機公式HP
https://www.seibudenki.co.jp/
引用元:ダイフク公式HP
https://www.daifuku.com/jp/
引用元:村田機械公式HP
https://www.muratec.jp/
※Googleで「自動倉庫」または「自動倉庫 メーカー」と検索した結果から、自動倉庫システムの提供事業を営んでいる42の会社を調査。導入実績の掲載が公式HPにある14社をピックアップ。その中から下記の条件で3社を選出。(調査日:2024年2月22日)
西部電機:調査した会社の中で特殊仕様に合わせたクレーン数が最多。目的に合わせて自由にカスタマイズ可能
ダイフク:物流配送の導入事例数が最も多く、マテリアルハンドリング業界で売上高世界1 位(2024年2月時点)
参照元:ダイフク公式HP(https://www.daifuku.com/jp/company/news/2023/0516_01/)
村田機械:調査した会社の中で半導体製造において唯一クリーンルームの製造から管理配送までワンストップで対応
※1 参照元:西部電機マテリアルハンドリングシステム