自動倉庫を導入することで、物流業務の省人化・効率化を図ることができます。
自動倉庫の種類やメリット・デメリット、メンテナンスの必要性についてまとめました。
オートメーションシステムと呼ばれるコンピュータにより、商品・製品の格納から出荷までを自動化するのが自動倉庫です。
倉庫のスペースを最大限活用し、効率的な物流作業を可能にするシステムであり、在庫の管理業務を一元化できるので、省力化に繋がります。
また空間を有効活用することで、在庫量の増加が望めるでしょう。
自動倉庫にはいくつか種類があるため、それぞれの特徴を把握することで、より効果的な導入が可能になります。
自動倉庫を導入するにあたって、メリットとデメリットを確認することはとても重要です。
たとえば、倉庫管理の省人化やヒューマンエラーの削減がメリットに挙げられるでしょう。
逆に、導入時の費用負担が大きかったり、システム障害のリスクがデメリットと言えます。
前述したように、自動倉庫の導入にはシステム障害の危険性がつきものです。
そこで、万が一の事態に備えて、障害の発生防止・早期発見・早期対応できる体制が重要に。
正確かつ迅速なメンテナンスサポートが必要なので、専門知識・技術を持っている、システムの提供企業に依頼すると、効果的でしょう。
自動倉庫にはいくつか種類があります。パレット自動倉庫・ビル式自動倉庫・バケット自動倉庫・ケース自動倉庫の4つの種類についてまとめました。
パレット単位で、製品を保管しています。重量物の格納が得意で、多彩な業界の効率的な在庫管理に貢献。
さまざまな荷姿・用途に合わせて柔軟にカスタマイズできるのが特徴です。
建屋と一体化した自動倉庫です。重量物やパレットの取り扱いに優れ、ラックを高層化させることができます。
ラックを設置する際の建築部材の使用量を抑えることが可能なので、導入コストの削減や工期の短縮を望む事業者におすすめです。
細かいパーツ・部品などの小物類をバケットやコンテナに収納し、入出庫することで、効率的なスペース利用と在庫管理の省人化に効果があります。
システムによって、自動倉庫の活用経験が浅い人でも容易に利用できるものもあるので、検討してみると良いでしょう。
バケット自動倉庫と同様に、多品種を少量ずつ保管する業界におすすめの自動倉庫です。
ケースやコンテナ、段ボールといった荷姿を得意とします。
自動倉庫は自動化機構を備えた機械設備であり、当然ながら安全に利用できる耐用年数が存在します。ただし、自動倉庫の耐用年数には税務上の計算を行うため法的に定められている耐用年数と、各メーカーが独自の計算式で設定した耐用年数があります。そのため、それぞれの意味を理解したうえでメンテナンスを考えましょう。
フルフィルメントはインターネット通販事業や物流業界などにおいて、受注から発送までの各業務段階を総称する用語であり、フルフィルメントの最適化は関連業務の生産性や効率性、安定性を向上させる取り組みです。
ここでは自動倉庫システムの導入によって、フルフィルメント最適化を目指すためのポイントを解説しています。
自動倉庫の導入には高額な初期コストが発生することもあり、国や地方自治体などが提供している補助金や助成金を効果的に活用できれば、それだけ高品質な自動倉庫システムを低リスクで導入できる可能性が拡大します。補助金と助成金との違いや、自動倉庫の導入に活用できそうな補助金・助成金について詳しく解説しています。
BCP対策は、企業に緊急事態が起こった時にもそのまま業務を継続し、早期復旧を目的とした施策です。自動倉庫は業務のほとんどをIT化していることが多く、災害によって通信障害が発生すると業務を遂行するのが困難になります。そんな時にもBCP対策を行っていれば、非常用自家発電設備やUPS(無停電電源装置)でリスクを回避することが可能です。
スタッカークレーンは、自動倉庫に導入されるクレーンで、業務効率化に大きく貢献します。紙類(製紙、パルプ、ダンボールなど)、鋼鉄金属(鉱物、貴金属、ワイヤーなど)、タイヤなど様々な自動倉庫に導入されています。荷物のみが昇降する荷昇降式、操縦者も昇降するのが荷昇降式があります。吊り上げ荷重によって必要な届け出、特別教育、運転免許が異なるため、導入する前に必要な手続きについてもよく理解しておきましょう。
自動倉庫システムを安定して稼働させるには更新が重要です。耐用年数や保守切れの場合、システムが安定して稼働できず、稼働停止してしまう可能性があります。また、更新はただすればいいだけでなく、その後のメンテナンスも重要です。安定的な稼働と、無駄なコストを削減するため、更新のタイミングや注意事項をしっかり把握しておきましょう。
自動倉庫の展示場では、実際に自動倉庫が動作しているようすを体験できます。入出庫の動作を実際に見る、動作のスピードを確認する、動作中の騒音を知るなど、実機を見ることができるからこそ得られる情報が豊富にあります。書類や写真では理解できない情報ばかりなので、自動倉庫導入を検討している場合は展示場で実機を確認すべきです。
自動倉庫に関連する重要な言葉があります。それはWMS(倉庫管理システム)、WES(倉庫運用管理システム)、WCS(倉庫制御システム)です。自動倉庫の効率的な稼働や生産性向上に重要な役割を果たしており、各システムが正常に機能することで大幅な効率化や省人化にも期待できます。ここでは、各単語の意味と機能を解説します。
倉庫の保管効率を改善することで、無駄になっていたスペースを解消し倉庫内に保管できる物品の数量やサイズにも余裕をもてます。ただし、収納効率ばかりを求めすぎると作業効率が悪化してしまう恐れがあるため、倉庫の保管効率改善について基礎的なことを把握し、保管効率と作業のしやすさとのバランスを考えていきましょう。
自動倉庫の導入メリットに対して注目が集まる要因の1つとして、物流現場や倉庫作業に従事する人材の不足が挙げられます。物流・倉庫業界においても慢性的な人手不足が深刻な問題となっており、効果的な対策や解決が求められています。
ここでは、そもそも物流・倉庫業界で人手が足りなくなっている理由や解決策についてまとめました。
自動倉庫の導入で物流倉庫の無人化や省人化を目指せることもポイントです。24時間体制で稼働する物流倉庫では常に十分な作業性が保たれている必要がありますが、マンパワーだけに頼った状態では安定性に不安があります。その点、自動倉庫であればシステム化によって物流倉庫の作業効率を向上させて、作業の安定性も高めることが可能です。
マテハン(マテリアルハンドリング)とは、運送業界や製造業界において様々な荷物や製品を運搬・仕分け・保管するための作業の総称です。マテハンはロジスティクス業務において不可欠な工程であり、自動倉庫などの設備や機器を使ってマテハンを自動化することで、ヒューマンエラーを回避して作業の属人性を解消することが可能です。
生鮮食品や冷凍食品、医薬品といった保管時の温度管理が重要になる品物は、適切な冷凍冷蔵倉庫で保管することが不可欠です。一方、冷凍冷蔵倉庫では空調管理システムや通報システム、低温環境でも動作する機器・設備の設置が必要になるうえ、作業員の安全についても配慮した設計やデザイニングを行わなければなりません。
灯油やガソリン、アルコールといった引火性を持つ液体のように、世の中には火災リスクを増大させる様々な危険物が存在しています。倉庫の保管品として危険物が想定される場合、危険物の種類や保管量に合わせて建設基準や建設エリアなどのルールが複数の法令で定められているため、事前に詳細を把握しておかなければなりません。
物流ロボットとは、物流倉庫やロジスティクスの現場において導入される産業用ロボットの総称であり、保管品の運搬やピッキング作業、検品作業など様々な目的に応じてロボットを選択することが可能です。物流ロボットのメリット・デメリットや自動倉庫との違い、一般的なロボットの種類などをまとめていますので参考にしてください。
引用元:西部電機公式HP
https://www.seibudenki.co.jp/
引用元:ダイフク公式HP
https://www.daifuku.com/jp/
引用元:村田機械公式HP
https://www.muratec.jp/
※Googleで「自動倉庫」または「自動倉庫 メーカー」と検索した結果から、自動倉庫システムの提供事業を営んでいる42の会社を調査。導入実績の掲載が公式HPにある14社をピックアップ。その中から下記の条件で3社を選出。(調査日:2024年2月22日)
西部電機:調査した会社の中で特殊仕様に合わせたクレーン数が最多。目的に合わせて自由にカスタマイズ可能
ダイフク:物流配送の導入事例数が最も多く、マテリアルハンドリング業界で売上高世界1 位(2024年2月時点)
参照元:ダイフク公式HP(https://www.daifuku.com/jp/company/news/2023/0516_01/)
村田機械:調査した会社の中で半導体製造において唯一クリーンルームの製造から管理配送までワンストップで対応
※1 参照元:西部電機マテリアルハンドリングシステム